2月15日 (水)  土づくり

日記も滅多に更新しませんが、結構見てくれているようで良く日記の話題になりこっちが驚きます
頑張って更新するようにしたいと思っています

さて今日は私共の組合の土づくりについて説明します
土づくりと言えば堆肥投入や緑肥などが一般的ですが
私共は物理的に改良をしています
私共の圃場は数年間荒れ地の跡地が多く、土質が気に入れば重機を使って雑木林の森林撤去などまで行い圃場づくりをする関係から新規の土で耕作を始める場合が多くあります
新規の土の場合、旧畑に見られるように肥料過多の心配はありませんが、一般的によく言われる肥えた土からは、かけ離れた物になります
この何もない状態で耕作しますと含水率、CEC、間隙性、排水性の面から不揃いの作物が出来、生産性が劣り収益率の低下に見舞われます。
数作を繰り返せば徐々に肥えて来るのですが、リスクが大きすぎで悠長なことは出来ません
堆肥の大量投入はそれなりに効果はあるのですが土が拒絶反応を起こし、馴染むまでに相当の期間を必要とします。
そこで速効性の土質改良を行います。
農林水産省認定の改良資材は法律で定められていまして以下の物があります
★泥   炭
北海道産みずごけ(水洗ー乾燥)
★バークたい肥
広葉樹の樹皮を主原料(85パーセント)として牛ふん及び尿素を加えてたい積腐熟させた物
★腐植酸質資材
亜炭を硝酸で分解し、炭酸カルシウムで中和した物
★木   炭
広葉樹の樹皮を炭化した物
★けいそう土焼成粒
けいそう土を造粒(粒径2ミリメートル)して焼成した物
★ゼオライト
大谷石(沸石を含む凝灰岩)
★バーミキュライト
中国産ひる石(粉砕ー高温加熱処理)
★パーライト
真珠岩(粉砕ー高温加熱処理)
★ベントナイト
山形県産ベントナイト(膨潤性粘土鉱物)
★VA菌根菌資材
VA菌根菌をゼオライトに保持させた物
★ポリエチレンイミン系資材
アクリル酸・メタクリル酸ジメチルアミノエチル共重合物のマグネシウム塩とポリエチレンイミンとの複合体
★ポリビニルアルコール系資材
ポリビニルアルコール(ポリ酢酸ビニルの一部をけん化した物)

この中で採用している物が
泥炭、バークたい肥、木炭、ゼオライト、バーミキュライト、パーライトでありますが、その中でもメインとなるのが
泥炭、ゼオライト、パーライトの3種類です
一般的にピートモスと呼ばれる泥炭は腐植の役割として使用し土の団粒化に非常に有効な作用をします
またゼオライトは保肥性の向上に有効で特に砂質土に対して肥え持ちを良くします
そしてパーライトは水持ちを良くし乾燥しがちな砂質土に最適であり、更に粘土質に対しては間隙性を高め排水性をも兼ね備えた理想の改良資材と感じております
このような物理的な改良を行った後、有機肥料を投入して微生物の活性を計っております
今日は少し難しいかもしれませんが当組合の土づくりの紹介でした

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