2月28日 (火)  堆肥信者

土づくりと言えば10人が10人、堆肥と言います
堆肥を入れると悪くなると言う考えの人は非常に希です
反当たり数トン投入すれば土がふかふかになると言います
もし、成らなくても数年入れ続けると良いとも言われます
本当でしょうか?

実際は堆肥によるが、土壌改良できる場合があると言うのが正解でしょう
牛糞堆肥も未熟堆肥、乾燥堆肥、完熟堆肥と色々ありますが
完熟堆肥なら良いとも言われます
本当でしょうか?

堆肥と一口で言っても流通している物には色々あります
ただ単に乾燥しただけのもの
乾燥させるために少しだけ籾殻などを使い水分を吸わせた物
完熟と言いながら実際は木くずなどを混ぜ一見乾燥して完熟に見える物
このようなものはただの乾燥糞でしかなく少量ならともかく大量投入となると
土がふかふかになるどころか逆に固くなってしまい、荒物との混入が不可欠となります

土づくりのために使う堆肥なら落葉や切り藁などを主体としたものに少し牛糞が混ざった物
この牛糞に含まれた窒素分が落ち葉などの分解時に消費され発酵したあと
残った繊維分を圃場に投入すれば土質改良できると考えています

実際問題なかなか理想の堆肥にはお目にかかれないのが現実です
特に土作りが活発な春期などは一般消費量が多いため、熟成期間が短く、良いものは手に入りにくい状況です
怪しげな堆肥を投入するよりは切り藁などの荒物をスキ込だほうが土づくりは早いようです
堆肥を入れれば良くなるとの迷信に惑わされ、畑を産業廃棄物の処理場にすることだけは避けるべきです
効果、必要のあるものだけを見極める力が必要なのかもしれません

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